JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI39] データ駆動地球惑星科学

コンビーナ:桑谷 立(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、長尾 大道(東京大学地震研究所)、上木 賢太(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、伊藤 伸一(東京大学)

[MGI39-06] イベントホライゾンテレスコープによるM87ブラックホールシャドウの撮像

★招待講演

*池田 思朗1 (1.統計数理研究所)

キーワード:電波干渉計、ブラックホールシャドウ

2019の4月10に,世界6か所で同時に記者会見が行われ,イベントホライゾンテレスコープによる楕円銀河M87の中心にある超巨大ブラックホールの影,ブラックホールシャドウの画像が公開された.イベントホライゾンテレスコープは電波干渉計である.電波干渉計では画像を得るためにイメージングというプロセスが必要であり,今回の撮像のために新たな方法が開発された.そのうちのひとつは我々日本人が中心となって開発した SMILI であり,計算機科学,統計学などのデータ科学の知識が用いられた.本発表では,ブラックホールシャドウの画像がどのように得られたかを中心に示す.