JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS11] 地球掘削科学

コンビーナ:黒田 潤一郎(東京大学大気海洋研究所 海洋底科学部門)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、氏家 恒太郎(筑波大学生命環境系)、Clive Robert Neal(University of Notre Dame)

[MIS11-P02] IODP Exp. 382速報: 氷山流路から探る南極の氷圏と海洋の変動史

*加藤 悠爾1関 宰2飯塚 睦2山本 正伸3Weber Michael E.4Raymo Maureen E.5Peck Victoria L.6Williams Trevor7The IODP Expedition 382 Scientists - (1.高知大学 海洋コア総合研究センター、2.北海道大学 低温科学研究所、3.北海道大学大学院 地球環境科学研究院、4.University of Bonn, Germany、5.Lamont-Doherty Earth Observatory of Columbia University, USA、6.British Antarctic Survey, UK、7.International Ocean Discovery Program, Texas A&M University, College Station, USA)

キーワード:IODP、南極氷床、氷山流路、南大洋、古海洋

2019年3月〜5月に行われた国際深海科学掘削計画第382次航海 (IODP Exp. 382) では,南大洋大西洋区の5地点から堆積物コア試料を採取し,鮮新世から更新世にかけての連続的な地質記録が得られた.本航海の主目的は,過去の南極氷床の変動やそれに伴う海洋環境の変遷の復元である.掘削地点は,スコシア海の北縁(亜南極前線の近傍)の2地点 (Sites U1534およびU1535) および南スコシア海の3地点 (Sites U1536–U1538) であった.前者の掘削地点における主な目的は,海洋循環(大西洋―太平洋間の輸送など)が気候変動にどのように応答してきたのかを解明することである.一方,後者の掘削地点は,南極氷床から分離された氷山の主たる輸送経路である「Iceberg Alley」に位置しており,本試料を用いて氷山の輸送・融解量の変遷を解明することとなっている.本発表では,生層序分析の結果やTEX86による水温復元結果(Site U1537およびU1538)などを交えながら,当該航海の概要を紹介する.