JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS17] アストロバイオロジー

コンビーナ:薮田 ひかる(広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻)、杉田 精司(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、深川 美里(国立天文台)、藤島 皓介(東京工業大学地球生命研究所)

[MIS17-P01] 宇宙環境下でのアミノ酸およびアミノ酸前駆体の安定性:宇宙実験たんぽぽ・たんぽぽ2および地上実験から探る

*小林 憲正1佐藤 智仁1横尾 卓哉1左近 樹2中川 和道3矢野 創4中山 美紀5三田 肇5橋本 博文4横堀 伸一6山岸 明彦4,6吉田 聡7依田 功8福田 一志8小栗 慶之8神田 一浩9柴田 裕実3高橋 淳一1癸生川 陽子1 (1.横浜国立大学、2.東京大学、3.大阪大学、4.JAXA宇宙科学研究所、5.福岡工業大学、6.東京薬科大学、7.量子科学技術研究開発機構、8.東京工業大学、9.兵庫県立大学)

キーワード:アミノ酸、アミノ酸前駆体、宇宙実験、生命の起源、紫外線、宇宙塵

現在までに、模擬星間物質に陽子線を照射することでアミノ酸前駆体が生成することがわかっている。このような化合物が原始地球に運ばれたと考えるなら、分子雲、原始太陽系円盤、小惑星、彗星、宇宙塵などの様々な宇宙環境での安定性を考慮する必要がある。例えば、星間での宇宙線、原始太陽からの軟X線・紫外線、小惑星中での26Alの放射性崩壊によるγ線や熱、惑星間塵環境における紫外線などの影響が考えられる。本研究では、アミノ酸やアミノ酸前駆体に重粒子線や軟X線、γ線、紫外線の照射実験、熱分解実験を行いそれらの安定性を評価することを目的とした。さらに,実際の宇宙環境を利用した宇宙実験「たんぽぽ」の結果と,その後継実験「たんぽぽ2」の紹介も行う。