[MIS21-05] 室戸ユネスコ世界ジオパークにおける多様な研究者とのパートナーシップに向けた取り組み
多くのジオパークでは、学術基盤が強化されることや多様な分野の研究が展開されることを狙って、研究助成事業を行っている。ジオパークのエリアにおいて常に新たな研究が行われ、新しい価値の発見や既存の価値の更新がなされることは重要視され、再認定審査においても項目としても挙げられている。室戸ユネスコ世界ジオパークでは2018年から研究助成事業がスタートしており、年度末に住民に向けた成果報告会行っている。この報告会では、住民が研究者の話を聞くことが出来る場であると同時に、研究者は直に住民の声を聞き、ジオパーク内の住民活動について学ぶ機会にもなっていた。そのため、研究助成事業は研究者とジオパークが繋がるきっかけである。室戸ユネスコ世界ジオパークではジオパークと研究者の関係がその場で終わってしまうことなく、お互いが支え合う関係性が作れるのではないかと模索している。今回はその過程で作られたパートナー研究者制度について紹介を行う。