JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-SD 宇宙開発・地球観測

[M-SD47] 将来の衛星地球観測

コンビーナ:本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、高薮 縁(東京大学 大気海洋研究所)、Shinichi Sobue(Japan Aerospace Exploration Agency)、金子 有紀(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)

[MSD47-P02] 地球環境変動(地球温暖化を左右する全球の放射強制力や生態系変動)の監視・解明に関するミッション(GCOM-C後継)

*本多 嘉明1青木 輝夫2中島 孝3虎谷 充浩4梶原 康司1石橋 良太1 (1.千葉大学環境リモートセンシング研究センター、2.国立極地研究所 国際北極環境研究センター、3.東海大学情報技術センター、4.東海大学大学院地球環境科学研究科)

キーワード:地球環境変動、GCOM-C、SGLI、Jトレイン

本提案の目的は長期・継続的な定量的モニタリングによる地球環境変動(地球温暖化を左右する全球の放射強制力や生態系変動)の監視・解明である。光学(近紫外~熱赤外)イメージャの技術は将来の新たな光学センサに発展しうる基盤的な技術であり、世界的優位を保つために継続する必要がある。
 SGLIの系譜となる光学イメージャは幅広い波長によって監視することにより、地球温暖化に伴って変わる気候システムの変動について現時点では予期していない変化も含め監視できる。また、予測されている気候変動の進行状況を正確に把握できることにより、温暖化抑制政策の効果の評価や、将来に向けた適応策の策定とその診断的な軌道修正を行っていくことができる。自国のセンサとして独自の情報源泉を持つことで、気候変動の状況把握に対して日本独自の判断材料を持てると共に,世界標準の情報として世界に発信することができ、気候変動における国際的な戦略を持つことができる。さらに、Jトレイン型の複数の衛星群による観測(気象研究ノート第234号「地球観測の将来構想に関わる世界動向の分析」P16〜18にある基幹衛星にすることにより、日本の地球観測や宇宙産業の底上げに役立つ。JAXAにおける次期GCOM-C検討においてJトレイン構想も含められており、さらに、JAXA内の活動に協力する形でMetOP、JPSS などの諸外国の活動との連携・分担検討を進める形でGCOM-Cで挙げられてきた目標の充実や重点化の議論を進めている。