[MZZ56-01] リスボン大地震とヴォルテール ―地質現象が哲学思想に与える影響
キーワード:哲学、地質現象、リスボン大地震、啓蒙思想
哲学思想には、伝統や国柄といったものが常にあるが、地質現象(この発表で取り上げるのはリスボン大地震であるが)が、ある思想家の思想を劇的に変えることがある。この発表で取り上げるヴォルテールは啓蒙期を代表する思想家であるが、彼の『カンディード』は「最善の世界」を標榜するパングロス博士への痛烈な批判を含んでいる。本発表では、1755年のリスボン大地震を受けて、ヴォルテールがどのような影響を受けたのかを検討したい。