JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-01] 学校教育で使用されている地球惑星科学教材

2020年7月12日(日) 10:45 〜 12:15 Ch.2

コンビーナ:尾方 隆幸(琉球大学島嶼防災研究センター)、川手 新一(武蔵高等学校)、山本 政一郎(福井県立奥越特別支援学校)、根本 泰雄(立命館大学理工学部)、座長:根本 泰雄(立命館大学理工学部)

10:45 〜 11:00

[O01-07] 「地理総合」での地球科学の視点の導入

★招待講演

*小河 泰貴1 (1.岡山県立津山高等学校)

キーワード:地理総合、国際地理オリンピック、地球科学

次期学習指導要領が2018年3月に告示され、「持続可能な社会づくり」に求められる地理の新科目として、必履修科目の「地理総合」が設けられた。そのような中、国際地理オリンピックの開催は、世界と日本の高校生に地理教育で養う思考やスキルなどの国際的な基準をテスト問題として示す機会となり、私たち現職高校教員にとっても、その出題内容や題材は世界の地理教育の国際的なスタンダードを知る一助となっている。その一方で、世界大会の出題には日本の地理教育ではほとんど扱われない内容が出題されることがある。例えば、2017年に開催されたベオグラード大会では「潮流」関する問いが出題された。潮流を引き起こす要素や発生メカニズムについての設問は、地球科学を履修していなければ対処することが困難である。
 筆者は、日本の高等学校で自然地理を扱う際、地学に関する内容も扱うことが、生徒の知識や思考力を深めると考えている。本報告では、「地理総合」における「自然環境と防災」に関して、地学に関する内容を踏まえた授業実践と実践の課題について報告をする。