JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-04] 高校生によるポスター発表

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

[O04-P05] Webカメラの2秒露出画像を使った明るい流星の簡易観測

*辻 孝明1、*岡田 直征1、*山田 紘暉1 (1.名古屋高等学校)

キーワード:輻射点、ふたご座流星群、流星観測、Webカメラ

<要旨>Webカメラの2秒露出静止画連続取得の手法で2019年ふたご座流星群の観測を試み,輻射点の決定につながるデータを取得することに成功した。この手法は市街地における流星観測の普及に貢献できる。
Webカメラに標準レンズを取り付けて光害の少ない夜空に向け,2秒静止画を連続取得することで,天の川と流星を同時に写すことができた。同様の方法で,市街地にある名古屋高校屋上で2019年12月ふたご座流星群を無人観測し,毎時の輻射点の決定につながるデータを取得することに成功した。この方法は,保存すべき画像の枚数が同じ時間の通常動画の60分の1になり,さらに圧縮が可能なので,データの取扱が容易である。よって,天体以外の光跡(飛行機や人工衛星)の多い市街地の空でも,1晩の連続観測データをパソコンに記録しておくことが可能である。この観測法は,流星観測の普及に貢献できるかもしれない。