JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-04] 高校生によるポスター発表

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

[O04-P06] 改良型レインゴーランドの製作

*守田 優雅1 (1.滝高等学校)

キーワード:レインゴーランド

▼はじめに
私たち、先進技術研究部は数年前から酸性雨に関する研究を行っていた。その際に、雨の試料を採取するレインゴーランドという装置を用いていた。しかし、研究を進める過程でレインゴーランドの欠点が浮かび上がってきた。その欠点を克服させた改良型レインゴーランドを製作した。

▼レインゴーランドとは
レインゴーランドとは、HORIBA社が開発した酸性雨分取器である。5ml採取できるカップが8つ円をかくように設置してある。カップに雨が一定量採取されると重みができ回転して次カップに移るという仕組みである。

▼課題
研究を進める過程で浮かび上がってきた課題は次のようなものである。レインゴーランドは一定量ごとに雨を採取する装置であり、時間に関する情報が乏しく考察が難しい。
そこで、一定時間ごとに雨を採取する装置を製作することが課題である。

▼製作
一定時間ごとの正確な雨の採取を実現するために、マイコンを利用した。マイコンで制御されたサーボモーターにより、蓋が一定時間ごとに回転する。これにより一定時間ごとの正確な採取を実現できた。レインゴーランドでは5mlごとしか採取できないのに対し改良型レインゴーランドは回転する時間の間隔はプログラムにより変更可能であるので、柔軟な活用が期待できる。また、水センサを使い、雨の降りだしを検知し、降り始め丁度から採取できる。

▼機能
マイコン利用したことで、以下のことが可能になった。
・雨の降り始め丁度からの雨の採取
・一定時間ごとの正確な雨の採取
・雨の降始めの時刻の記録


▼まとめ
この改良型レインゴーランドを利用することにより、今後時間分解能の高い研究を行うことが期待できる。今後は、まず降り始めるまでに開口部にたまる埃の処理・大雨対策・電子機器への防水性を高め、低コストで市場に流通させることを目指す。

▼参考文献
HORIBAホームページ