JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-04] 高校生によるポスター発表

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

[O04-P21] 紫外線の強度を反応染料で染色した綿糸の退色の程度で指標する

*山本 夏希1、*赤瀬 彩香1、*高瀬 健斗1、*岩本 澪治1、*奥見 啓史1、*内藤 麻結1、*藤本 大夢1、*安原 倭1、*岸本 ななみ2、*藤井 咲幸2、*横山 渚2、*小畑 颯矢2、*小林 日菜向2、*村上 春輝2、*山田 怜央2、*吉田 翔2 (1.兵庫県立姫路東高等学校科学部紫外線班、2.兵庫県立西脇高等学校地学部)

キーワード:反応染料、紫外線強度、退色

紫外線にさらすと、衣類の色が退色する。反応染料で染色した綿糸の退色の度合いで、紫外線の強度を指標できると考えた。青、黄、赤の3色の綿糸に紫外線を照射した結果、以下の3点を明らかにした。(1)紫外線は繊維そのものにダメージを与え、照射6日目以降は強度が極端に低くなる。(2)青糸と赤糸では、照射6日目まで、シアンに対するマゼンタの割合が減少して退色する。これは、マゼンタが紫外線によって壊されたことを示す。(3)黄糸にはこの傾向が見られず、青糸や赤糸に比べて退色しにくい。紫外線を照射し続けると、特にマゼンタの割合が低下して退色する。染料は、紫外線によって励起状態となり、元の状態に戻る途中で分子内の化学結合が切れて壊れてしまう。特にマゼンタのような赤系の色素は、その補色である青系の光をよく吸収する性質をもっているため、紫外線を吸収しやすく壊れやすい。シアンに対するマゼンタの染料の割合によって、紫外線の強度を指標化することができる。