JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-04] 高校生によるポスター発表

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

[O04-P35] 地球温暖化が雪質に与える影響 〜雪水比の経年変動から探る〜

*高木 志滉1 (1.東京都立戸山高等学校)

キーワード:地球温暖化、気候変動、雪水比

地球温暖化による様々な気候変動が報告される中、本研究では雪質の変化に着目して研究を行った。雪の乾湿を評価する指標として通常は天気予報で主に用いられる雪水比(降雪量を降水量で割った比率、一般に気温が上がると雪水比は小さくなる)という指標を用いて、全国各地の気象官署のデータを利用して、過去半世紀の雪水比の経年変動や気温、地球温暖化との関わりを調査した。過去半世紀の雪水比の変動は気温の変動との負の相関を示し、気温が上昇傾向を示すのに対し、雪水比には減少傾向が見られた。地球温暖化により、今までより湿った雪やみぞれ、雨が増えていることを示すものであり、雪の質にも地球温暖化の影響が表れていると考えられる。