[O04-P51] 土壌の見えない能力 -荷電ゼロ点による土壌評価-
キーワード:森林土壌、演習林、里山、荷電ゼロ点、pH
土壌は森林生態系の中心的な役割を果たしている。土壌は電荷を帯びており、それらの発現は有機物の末端基やpH等の状態によって大きく異なる。そこで、本研究では、嵯峨野高校校有林土壌の荷電ゼロ点(ZPC)を評価し、土壌中の栄養塩類の状態を推察することを目的とした。校有林は京都市の森林と市街地のバッファゾーンである里山地域に位置し、林齢70年程度の針広混交林である。調査実験の結果、土壌pH(H2O)は3.7と低く、pH(KCl)はさらに1程度低いことが分かった。現在、STPT-ZPC法(Sakurai et al., 1988)を用いて、ZPCの測定を進めている。