[O04-P53] 校有林における東屋の作製 -樹木の乾燥方法の検討-
キーワード:森林、里山、間伐材、乾燥方法、演習林
建材は天然乾燥材と人工乾燥材の二種類に大別される。人工乾燥材は天然乾燥材と比べてツヤが少なく、耐久力もおちる。また、人工乾燥を行うには乾燥装置の初期投資が必要で、装置の設置場所が限られる。本研究では、現地での樹木の天然乾燥の方法について検討し、木材を用いて建造物を作製することを目的とした。京都市街地の里山地域に位置する嵯峨野高校校有林において、胸高直径20 cm程度のスギ・ヒノキを伐採し、直ちに樹皮を剥ぎ、空中乾燥した。その結果、天候に大きく左右され、9月期では、2週間程度で最終的な含水率に近づくことが分かった。11月から2月期においては、含水率の低下は緩やかであった。