[O04-P54] 元政の竹再生プロジェクト(その1)
キーワード:竹、土壌断面、土壌物理性、土壌分類
嵯峨野高校改築前の校庭には学校創設者所縁 の3点、茶室里仁軒と頌德碑「石」、それに元政の竹が存在した。このうち現在、元政の竹は失われている。本研究は元政の竹の再生に向け、移植予定地の土壌の物理性について調査することを目的にした。調査項目は、農研式検土杖による土壌層位等の確認、山中式土壌硬度計による土壌硬度の測定、長谷川式土壌貫入計による土壌貫入強度の測定である。現地土壌は、造成による異質土壌物質で構成され、盛土造成土に分類された。3 cm程度の角礫が多く確認された。根の伸長を阻害する層はなく、気相の割合が高いことから、特に問題なく竹の移植が可能であると考えられた。今後は、竹が生えている所で同様の調査を行い、比較する予定である。