JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P10] 下北ジオパークを構成する4つの地質

*石川 智1 (1.下北ジオパーク推進協議会)

キーワード:下北ジオパーク、付加体、海底火山、第四紀火山、堆積平野、東北日本弧

青森県下北半島の北部を舞台とする下北ジオパークは、その範囲内に付加体と新第三紀の海底火山噴出物、第四紀火山、堆積平野が分布しており、その地質多様性と半島を囲む海の多様性、大地と海に育まれた動植物と人々の営みを様々な切り口でストーリーとして語っている。それぞれの地質は下北の成り立ちに加え、それと同じくして形成されてきた日本列島の成り立ちも教えてくれる。
今年行われる下北ジオパークの再審査を前に、下北の大地の成り立ちのストーリーを、サイトの整理とともに見直してきた。見直しに際しては、日本地方地質誌2東北地方(地質学会編、2017)に準拠した。元より日本列島の成り立ちを知ることができるジオパークとして、地質の重要性を訴求してきたが、この本によって日本海拡大期から現在にかけての、東北地方の火成発達史を主軸とする成り立ちを表現しうる地域として、その価値を広めていきたい。