JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P32] 公認観光ガイド認定のシステム化とその意義~白山手取川ジオパークの例

*日比野 剛1大西 龍一1舟津 能子2 (1.白山手取川ジオパーク推進協議会、2.一般社団法人白山市観光連盟)

キーワード:観光ガイド、認定システム、ツーリズム、ジオパーク

白山手取川ジオパークは2011年に認定された日本ジオパークで、2010年以来、10年近くジオパーク活動が続けられている。ジオパークの活動において、ツーリズムは重要な要素の一つであり、当ジオパークにおいても、早い段階から取り組まれてきた。
ツーリズム活性化にむけては様々な課題があるなかで、その一つにジオパークガイドの質の向上があげられる。白山手取川ジオパークでは、2011年当時にはボランティアガイド団体がすでにエリア内各地域に存在していたため、ジオパークのためにあらためてガイド団体を立ち上げておらず、ボランティア意識が強いガイドが多かった。また、2015年の世界ジオパーク国内推薦審査では、ガイド付きツアーのさらなる実施に向けて養成講座及び認定制度などの導入を検討するように指摘を受けた。
そのため、2017年より白山手取川ジオパーク公認観光ガイド養成講座を開始し、2018年には試験合格者に対して最初の公認観光ガイド認定が行われた。筆記試験の難しさに加えて、本格的な面接試験の実施により受験者の緊張感が増すことで、合格後のガイドそれぞれの自信獲得にもつながっている。養成講座受講者に対する認定者の割合は決して高くはないが、現在の需要なども考慮し、数よりも質を重視することを意識し公認観光ガイド認定制度を実施している。
まだ、活動実績の積み上げはこれからという段階ではあるが、今後の課題としては、ガイドスキルなど発展途上な人も多く質の統一感についてはまだ作れている状態ではないことや、養成講座から認定へのシステムがまだ固定化されていないことなどがある。