JpGU-AGU Joint Meeting 2020

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[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P37] 外国人旅行客へのアンケート:興味のあるところ、交通手段、等

*メイ スーザン1 (1.白山手取川ジオパーク推進協議会)

キーワード:観光客、外国人、旅行、交通

白山手取川ジオパークに隣接する金沢は、新幹線が開通した結果、観光客が増え、人気の場所になっている。金沢から白山手取川ジオパークは近く、エリア内に入るだけであれば、10分~30分程度で来られる距離だが、白山まで来ている観光客は非常に少ない。
なぜ来ていないのか、どうしたら来るようになるのか、これらの課題を解決することを目標にして2019年10月、金沢駅周辺で一日アンケートを行った。2人の職員が金沢駅周辺で、外国人に口頭で直接アンケートを依頼し協力してもらった。
アンケートの結果、まずはジオパークの認知度が低いことが分かった。多くの人は「ジオパーク」という言葉を知っておらず、さらに一人も「白山手取川ジオパーク」のことは知らなかった。
金沢以外に石川県内を旅行するかに関しては、現状多くの人は金沢以外旅行しないことがみえてきた。その理由で一番多いのは「時間が足りない」ということだった。一方で、白山手取川ジオパーク内の写真やジオパークに関わる話題、特に大自然に関しては、非常に興味があることもわかった。「ここ行ってみたい!」といった反応が多くみられた。
しかし、白山手取川ジオパークへの交通手段は非常に少なく、多くの観光客が「公共交通」で行けると思っていた。日本では電車とバスでどこでも行ける印象が高いようだ。又、約半分の方は「レンタカーを使うことは検討できる」が、その他は「検討できない」と答えた。検討できない理由の多くは「国際免許がない」又は「国際免許は取りにくい」ということだった。このことは、レンタカーをPRするより、より良い公共交通での交通手段を作ることやそのPRが大事かもしれない。
このアンケートの結果から、これからのジオパークの活動に役に立ついくつかのことが分かった。しかし、このアンケート結果は回答数が少ないことや、対象が金沢への観光客というところなど、不十分なところが多い。このアンケート結果の分析に関しては、しぼられた視点であることも注意して検討する必要がある。