JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM17] 宇宙天気・宇宙気候

コンビーナ:片岡 龍峰(国立極地研究所)、Antti A Pulkkinen(NASA Goddard Space Flight Center)、草野 完也(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、坂口 歌織(情報通信研究機構)

[PEM17-P02] 予報の価値:利用者視点での予報評価

*久保 勇樹1 (1.情報通信研究機構)

キーワード:予報評価、利用者視点、決定論的予報、確率予報

近年、予報やモデルの評価が、宇宙天気予報研究でも重要になってきている。これらの評価研究は、予報発信者の視点での予報スキルの評価に特化している。これらは、予報やモデルの改良などに非常に役に立つ。一方で、予報発信者にとって最適な予報が、予報利用者にとって最適な予報であるとは限らない。また、ある予報利用者にとって最適な予報がすべての予報利用者にとって最適な予報であるとも限らない。すなわち、予報の価値は、利用者それぞれに依存するものであり、利用者視点での予報の評価が重要であることがわかる。

本研究では、利用者視点での予報評価を行う。本研究では、decision-theoretic アプローチを用いて、予報の価値を評価している。この方法は新しいものではなく、気象予報分野では良く知られているが、宇宙天気予報の分野ではあまり利用されていない。本発表では、決定論的予報と確率論的予報に対して予報の価値の評価のいくつかの例を示すと共に、確率予報の強みに関して議論する。