JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS02] 月の科学と探査

コンビーナ:西野 真木(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、鹿山 雅裕(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系)、長岡 央(宇宙航空研究開発機構)、仲内 悠祐(宇宙航空研究開発機構)

[PPS02-P02] 地球-月間潮汐による月の潮汐散逸エネルギー

*田中 龍一朗1金嶋 聰2 (1.九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻、2.九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

キーワード:月、潮汐

月では40億年前にダイナモによる磁場が存在していたと考えられている。これと関連があるものとして挙げられるのは、潮汐力である。潮汐力により月は楕円状に歪み、さらには内部で発熱が起こる。潮汐力は距離が近いほど強くなり、かつての月と地球は現在よりも近かったため、月のダイナモと関連があると考えられる。また、観測から月のマントル最下部には低粘性層があると考えられている。そのような層では潮汐による加熱が大きくなり、下に存在するコアに影響を与える可能性がある。本研究では、月の潮汐散逸エネルギーの計算を行い、低粘性層が周りに及ぼす影響について考察する。

潮汐のQ値が100として、計算を行った。低粘性層での散逸は全体の99%を占める結果となった。