JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS07] 太陽系小天体:リュウグウとベヌーの探査および太陽系小天体全般

コンビーナ:中本 泰史(東京工業大学)、岡田 達明(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、Dante S Lauretta(University of Arizona)、石黒 正晃(ソウル大学物理天文学科)

[PPS07-P06] はやぶさ2タッチダウン運用時のリュウグウ表面にある岩塊のボルダー運動の解析に基づく密度推定

*橘内 昂介1亀田 真吾1巽 瑛理2坂谷 尚哉3橘 省吾4森 治3杉田 精司4本田 理恵5諸田 智克4横田 康弘3神山 徹6鈴木 秀彦7山田 学8本田 親寿9早川 雅彦3吉岡 和夫4長 勇一郎4 (1.立教大学、2.カナリア天文物理学研究所、3.国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、4.東京大学、5.高知大学、6.国立研究開発法人産業技術総合研究所、7.明治大学、8.千葉工業大学惑星探査研究センター、9.会津大学)

キーワード:ラブルパイル構造

「はやぶさ2」はC型小惑星「リュウグウ」からサンプルを持ち帰る計画である。小惑星探査機はやぶさ2は2019年2月22日にリュウグウへのタッチダウンに成功した。これまでの観測からリュウグウは全体の空隙率が50%以上と比較的高く、表面には大きな石がたくさんある事がわかっている。これらの特徴からリュウグウはラブルパイル構造をしている可能性が高いことが分かっている。空隙率(マクロポロシティー)を推定するためにはリュウグウ表面の石のバルク密度が必要である。現在推定されている全体の空隙率はリュウグウにスペクトルが似た2つの炭素質の隕石の粒子密度の値を用いて計算されている。その2つとはCIコンドライトとCMコンドライトである。これらの粒子密度はそれぞれ、2.42±0.06 g/cc、2.74-3.26 g/ccである。この値を用いて全体の空隙率を推定するとそれぞれ51±1%、57~63%となる。

 2月22日のはやぶさ2タッチダウンで、機体に取り付けられている光学航法カメラONC-W1はタッチダウンの様子を可視光にて捉えている。本発表では画像を解析しリュウグウ表面の石の密度を推定した。その値を2つの炭素質隕石と比較することでリュウグウが実際にラブルパイル構造であることを検証する。