JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG58] Science of slow earthquakes: Toward unified understandings of whole earthquake process

コンビーナ:井出 哲(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、廣瀬 仁(神戸大学都市安全研究センター)、氏家 恒太郎(筑波大学生命環境系)、波多野 恭弘(大阪大学理学研究科)

[SCG58-28] ゲルの摩擦におけるゆっくりすべりと高速破壊への移行

*山口 哲生1 (1.九州大学大学院工学研究院)

キーワード:スロー地震、巨大地震、室内実験、ゲル

ゆっくりすべりが単独で終息するのか,それとも高速破壊をトリガーするのかという問題は,巨大地震の発生を予測したりプロセスを理解したりするうえで,極めて重要な問題である.本研究では,ゲルと呼ばれるアナログ物質を用いた室内実験において,上記2つのケースを再現し,すべり速度分布や断層面の応力分布を計測することでそれらの比較を行った.その結果,ゆっくりすべりは基本的に破壊核形成過程として捉えられるが,その際の不均一な応力場が高速破壊への移行に強く影響していることが分かった.講演では,数値計算結果も用いて,実験結果を議論する予定である.