JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG66] 海洋底地球科学

コンビーナ:沖野 郷子(東京大学大気海洋研究所)

[SCG66-P19] 無人海底探査の国際大会“Shell Ocean Discovery XPRIZE”をおいて新たに開発された高解像度深海マッピングの効率的な手法

*住吉 昌直1 (1.海上保安庁海洋情報部)

キーワード:Shell Ocean Discovery XPRIZE、GEBCO-Nippon Foundation Alumni Team、海底地形調査、自律型潜水機 / 無人船、マルチビーム測深機 / 合成開口ソナー、海底地形データ処理 / 解析

現在、自律型潜水機(Autonomous Underwater Vehicle: AUV)を用いた高解像度の深海マッピングの普及により、深海域においても、浅海域と同程度の詳細な海底地形図が得られるようになってきた。今後、AUVの無人投入回収を含めた深海域マッピングの更なる効率化を進めるためには、技術革新が必要となっている。このような技術革新を促すために、深海域における無人海底地形調査の国際大会”Shell Ocean Discovery XPRIZE”が、3年間に渡って開催された。世界のチームがこの困難な課題に挑戦してきたが、米国ニューハンプシャー大学における海底地形調査のトレーニングプログラムの同窓生を主体とするGEBCO-Nippon Foundation Alumni チームが優勝を果たした。本チームは、本大会への参加を通じて、深海域の詳細な海底地形図作成のための新たな技術を開発してきた。本稿では、”Shell Ocean Discovery XPRIZE”全体を通してGEBCO-Nippon Foundation Alumni チームの技術的な取り組みについて紹介し、本チームが技術開発した高解像度深海マッピングの効率的な手法について、特徴・利点を含めて、具体的に紹介する。