JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG67] 地殻流体と地殻変動

コンビーナ:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、小泉 尚嗣(滋賀県立大学環境科学部)、梅田 浩司(弘前大学大学院理工学研究科)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)

[SCG67-P04] 封圧の周期的変動が岩石亀裂の透水特性に与える影響に関する実験的研究

*李 楊1,3川北 章悟2朝比奈 大輔3竹村 貴人4 (1.日本大学大学院 総合基礎科学研究科、2.日本大学大学院 理工学研究科、3.国立研究開発法人産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門、4.日本大学文理学部地球科学科)

キーワード:透水係数、室内実験、地震

地震動の地下水への影響としては,主に間隙水圧の変化と帯水層の透水性の変化が挙げられる。地震時の帯水層において,その振動は間隙水圧と透水性の両方を変化させ,これらの変化は互いに影響しあう。地震動による間隙水圧の変化が透水性の変化に与える影響を明らかにするために, 本研究では,亀裂を持つ岩石において周期的な封圧変動による間隙水圧の変化及びその変化が岩石の透水係数に与える影響に注目した実験を行った。実験試料には、白浜砂岩、来待砂岩と稲田花崗岩を使用した。白浜砂岩と来待砂岩はタガネで亀裂を作製し,稲田花崗岩は圧裂試験で亀裂を作成した。実験条件は初期間隙圧を3MPaで、初期封圧を7MPaとし,封圧の振動周期は60秒とした。実験の結果から,地震による断層周辺の封圧の振動に伴う間隙水圧の変化が断層面に与える影響について検討を行った