JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-EM 固体地球電磁気学

[S-EM21] 電気伝導度・地殻活動電磁気学

コンビーナ:松野 哲男(神戸大学海洋底探査センター)、畑 真紀(東京大学地震研究所)

[SEM21-P07] 電流源の平面地球と球体地球のMT応答関数に対する影響について

*佐藤 真也1 (1.京都大学大学院工学研究科)

キーワード:MT法、電流源

地磁気地電流法(magnetotelluric,MT法)は電離層・磁気圏電流を電流源とした電磁探査手法である.地下の情報を含むMT応答関数が,電流源によるバイアスを受ける可能性については過去に多くの研究者によって議論されてきた(例えば,Madden and Nelson,1964).こういった電流源によるバイアスは,MT法によるマントル深部の可視化を行う場合,特に注意する必要がある.また,マントル深部の調査では,地球を平面とみなす場合(Baba et al., 2010)・球体とみなす場合(Grayver et al., 2019)の両方による事例が存在する.そこで,本研究では,地球を平面・球体とした条件で,電流源を考慮した際のMT応答関数を導出する.電流源の観測点からの鉛直・水平距離を変化させ,それぞれの条件におけるMT応答関数の頑強性について議論する.
電流源を考慮したMT応答関数の導出は多くの研究者(例えば,Schmucker, 1970)により為されてきた.しかしながら,応用数学的手法に対する解説が該当論文中では多くなされていない.それ故,ポスター上の付録にて,それらの手法の解説も合わせて行う.