JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD01] 全球統合測地観測システム:変動する地球を監視する測地インフラ

コンビーナ:宮原 伐折羅(国土交通省国土地理院)、Richard S Gross(NASA Jet Propulsion Laboratory)

[SGD01-09] 国際高さ基準座標系への貢献に向けた日本列島の重力ポテンシャル値の推定

*松尾 功二1 (1.国土交通省国土地理院)

キーワード:高さ基準系、ジオイド、重力

国際高さ基準座標系(IHRF: International Height Reference Frame)とは、全球平均海面(W0面)を基準面に、世界統一の標準と取決めに従って実現された国際的な高さ基準座標系である。その目的は、全球上の高さ(正標高、正規高、楕円体高など)をセンチメートル精度で利用可能な社会を実現するとともに、海面上昇といった微細な地球変動を精密に監視するための参照系を構築することである。IHRFの構想は国際測地学および地球物理学連合(IUGG)の2015年会合にて決議として発出され、2019年にその第一版が公開された。IHRF2019は165点の基準点から構成され、そのうち3点(稚内、石岡、大隅)が日本国内に存在する。本発表では、現在の日本国内におけるIHRF点の詳細を紹介するとともに、今後の基準点の高密度化を見据えた日本列島の重力ポテンシャル値の推定結果について報告する。