[SGL33-P11] 秋吉帯ペルム紀付加体における秋吉石灰岩の位置づけ
キーワード:秋吉、石灰岩、ペルム紀、付加体
秋吉石灰岩は、保存の良い紡錘虫化石を多産し、古くから詳しい層序と地質構造が検討されてきた。その特徴は、広域に逆転構造が観察されることにある。逆転構造の形成メカニズムには、造山運動における大規模な構造変形として議論されてきたが、最近は海溝における崩壊・堆積モデルが広く受け入れられている。しかし、海溝における石灰岩の崩落・堆積モデルには、いくつかの問題がある。海溝で崩壊している海山として、第一鹿島海山がある。しかし、第一鹿島海山は、構造浸食境界である日本海溝に沈み込んでおり、この崩壊した海山の破片が付加体中に保存される可能性はない。一方、同じ日本の収束境界である南海トラフでは、硬い海山が柔らかい付加体を押し除けて進み、付加体側が変形するが、海山が大規模に崩壊することはない。
最も可能性があるのは、海山が付加体深部に沈み込み、外付けされた後に上昇し、海溝外縁隆起帯で海上に顔を出し、浸食を受け崩壊・堆積するケースである。本研究では、秋吉石灰岩がペルム紀に、海山頂部から離脱し、付加体に取り込まれるプロセスをできるだけリアルに捉えることを目標としている。その際に参考としたのは、インドネシア西部のスラウェシ島に沿ったジャワ海溝に沿って、形成されている付加体である。発表では、ジャワ海溝を参考にして作成した、秋吉石灰岩の付加モデルを、上下方向への誇張なしに表現し、新たな秋吉石灰岩の定置プロセスを提案する。
最も可能性があるのは、海山が付加体深部に沈み込み、外付けされた後に上昇し、海溝外縁隆起帯で海上に顔を出し、浸食を受け崩壊・堆積するケースである。本研究では、秋吉石灰岩がペルム紀に、海山頂部から離脱し、付加体に取り込まれるプロセスをできるだけリアルに捉えることを目標としている。その際に参考としたのは、インドネシア西部のスラウェシ島に沿ったジャワ海溝に沿って、形成されている付加体である。発表では、ジャワ海溝を参考にして作成した、秋吉石灰岩の付加モデルを、上下方向への誇張なしに表現し、新たな秋吉石灰岩の定置プロセスを提案する。