[SVC44-P05] ニューラルネットワークを用いた岩手県葛根田地熱地域の温度・浸透率分布の推定
地熱地点では地下の温度分布を見積もることが重要である.ボーリング調査は主要な調査法ではあるが、多大な費用を要する。そのため、近年、温度検層やMT法などの物理探査法によるデータに基づき、ニューラルネットワークによる温度分布の推定が試みられている.しかし、温度分布だけでなく浸透率に係わる情報も地熱資源の評価には重要である.本研究では、ニューラルネットワークにより、温度分布と同様に浸透率を推定する手法を開発し、東北自然エネルギーより提供いただいた葛根田地熱地域の20本の井戸での温度と比抵抗検層データに適用した.また、MT法による比抵抗構造のデータは山谷(2017)を使用した.その結果、熱源と推測される高温域が地下深部に推測され、また高浸透域は低比抵抗部の中に示された.