10:00 〜 10:30
[U01-05] グレートデベート:惑星スチュワードシップにおける地球惑星科学そして社会の役割とは何か
キーワード:惑星スチュワードシップ、人新世、地球惑星科学、持続可能性、レジリエンス、共進化
約46億年前の地球誕生から現在に至るまで、地球は多くの気候・環境変動を経験してきました。地球に誕生した生命もまた、それらの変動に適応・進化し、幾多の絶滅の危機を乗り越え現在に至っています。その地球と生命の長い歴史に比べ、人類(ホモ・サピエンス)の歴史は約30万年程度と短く、ほんの一瞬の出来事に他なりません。しかし、現在、農業や産業の革命を経た文明の急速な発展、特に18世紀からの化石燃料を主要なエネルギー源とした産業の発展にともない、大気や海洋、極域そして生命圏の全てが、過去に例を見ない勢いで変化しています。この人新世(アンスロポセン)と呼ばれる人間の時代は、人間活動が地球環境の基幹システムの一つとして、この惑星の地質記録に半恒久的に残る時代と捉えることもできましょう。今後、人間と地球の未来はどうなるのでしょうか?JpGU-AGU Joint Meeting 2020におけるグレート・デベートセッションでは、今後の惑星スチュワードシップ(行動規範を伴う管理と運用)に関する地球惑星科学と社会の役割について、最新の科学的知見や意見、パースペクティブを議論します。