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[AAS01-P03] 熱ストレス緩和策を評価するための都市規模のLESモデル(City-LES)の開発
キーワード:LESモデル、熱ストレス、緩和策、ドライミスト散布、街路樹、暑さ指数
メソスケールおよびミクロスケールの気象モデルは、都市の気候学に大きく貢献している。本講演では、我々のグループによる都市スケール気象モデリングの取り組みのハイライト、特にCity-LES(池田ら、2015)と名付けた我々独自の都市スケールのLESモデルの新バージョンを紹介する。このモデルの主な特徴は以下の通りである。(1) 本モデルは、風、気温、湿度、放射、雲・霧の時空間変動を三次元的に数値シミュレーション/予測する。(2) 非静力学的ブシネスク近似式に基づく力学コアを持ち,大気の静的安定性を考慮したモデルである。(3) 空間分解能は 1~10m オーダーであり、建物や街路樹の解像が可能である。(4) 長波・短波放射を3次元的に計算し、都市キャノポー層内での放射の多重反射を計算する。(5) このモデルを用いて、熱環境の緩和策、例えば、ドライミスト散布、街路樹、クール舗装、グリーン/クールルーフの設置などを評価することが可能である。(6) モデルは、様々な熱ストレス指数(UTCI、WBGT、THI、PMV、MRT)を出力できる。(7) WRFモデルなどのメソスケール気象モデルからの動的ダウンスケーリングによるモデルシミュレーションを行っている。講演では、シミュレーション結果や、City-LESモデルの開発について紹介する。