日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS10] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2022年5月26日(木) 13:45 〜 15:15 106 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻大気海洋科学講座)、コンビーナ:田口 正和(愛知教育大学)、木下 武也(海洋研究開発機構)、コンビーナ:江口 菜穂(Kyushu University)、座長:江口 菜穂(Kyushu University)、高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻大気海洋科学講座)

13:45 〜 14:00

[AAS10-01] SPARC Reanalysis Intercomparison Project (S-RIP) の概要とS-RIP ‘Phase 2’ の計画

★招待講演

*藤原 正智1、マニー グロリア2,3、グレイ レスリー4,5、ライト ジョナサン6 (1.北海道大学 大学院地球環境科学研究院、2.ノースウェスト・リサーチ・アッソシエイツ、3.ニュー・メキシコ・インスティテュート・オブ・マイニング・アンド・テクノロジー、4.オックスフォード大学、5.英国国立大気科学センター、6.精華大学)

キーワード:全球大気再解析データ、比較評価、S-RIP

SPARC (Stratosphere-troposphere Processes And their Role in Climate) Reanalysis Intercomparison Project (S-RIP, https://s-rip.github.io/) は2013年から始まったプロジェクトであり、その目的は以下の通りである:(1)すべての(あるいは最新のいくつかの)全球大気再解析データを、成層圏・上部対流圏・下部中間圏における様々な重要な診断量について比較する;(2)再解析データ間の相違の原因について理解する;(3)様々な再解析データの適切な利用についての指針を提供する;(4)これらの活動を通じて、再解析実施機関とSPARCに関わる研究者との間の協力関係を確立し、将来の再解析データの改善につなげる。S-RIPは2022年1月に全12章からなるFinal Reportを出版した (https://www.sparc-climate.org/sparc-report-no-10/)。本発表では、S-RIPとそのFinal Reportの概要を説明するとともに、S-RIP ‘Phase 2’ の計画について議論したい。