日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS10] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2022年6月3日(金) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (7) (Ch.07)

コンビーナ:高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻大気海洋科学講座)、コンビーナ:田口 正和(愛知教育大学)、木下 武也(海洋研究開発機構)、コンビーナ:江口 菜穂(Kyushu University)、座長:高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻大気海洋科学講座)

11:00 〜 13:00

[AAS10-P04] 大型バルーンを用いたラジオゾンデ観測で捉えた西太平洋域の高度30~40km付近の擾乱活動

*木下 武也1荻野 慎也1鈴木 順子1、城岡 竜一1 (1.海洋研究開発機構)

キーワード:ラジオゾンデ観測、大気波動

成層圏にはオゾン等大気微量成分を熱帯域から極域に輸送する子午面循環が存在する。この循環は大気波動により駆動されていることが経度方向に平均した緯度‐高度断面においてはわかっているが、循環および波活動の局所的な構造については、特に上部成層圏においては対流圏に比べ観測が少ないため、未解明な部分が多い。
そこで、本研究では高度30km以上の風速・温度変動を捉えるべく海洋地球研究船「みらい」による西太平洋航海の航路上において大型バルーンを用いたラジオゾンデ観測を2021年5月27日から7月5日の間に合計27回実施した。本発表では本観測の概要を紹介するとともに、13N, 137Eにて行った定点観測中に捉えられた高度30~40kmに見られた大気擾乱活動を解析した結果を報告する。