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[ACG42-05] 光学特性に基づく水塊分類によるIOPs推定アルゴリズムの特徴の把握
キーワード:海色リモートセンシング、固有光学特性、アルゴリズム検証、水塊分類
海色リモートセンシングにおいて、水中物質の光吸収や散乱の特性を表す固有光学特性(IOPs)は、人工衛星で検出された海面直上のリモートセンシング反射率(Rrs)からIOPs推定アルゴリズムを介して推定される。IOPsは海洋の基礎生産量や溶存炭素量などの生物地球化学的な指標の推定に利用されるため、気候変動による海洋環境変化のモニタリングへの活用に期待されている(Werdell et al., 2018)。
これまで、全球を対象として様々なIOPs推定アルゴリズムが開発され、その性能が検証されてきた。しかし従来のIOPs推定アルゴリズムの開発・検証に関連した研究では、主に外洋域を対象としており、沿岸域や湖沼といった高濃度水域に対するアルゴリズムの適用性に関する知見が不足している。一般的にIOPs推定アルゴリズムでは、IOPsのスペクトル形状を経験的に仮定するため、光学特性が複雑な沿岸域や湖沼ではその適用性に限界があると考えられ、対象の水塊に適したIOPs推定手法の分類と選択が重要と考えられる。
そこで本研究では、幅広い光学特性を網羅した全球データセット(Valente et al., 2019)と高濁度な光学特性を持つ日本沿岸データセットを使用して、手法の異なる複数のIOPs推定アルゴリズムの性能を検証した。また、見かけの光学特性(AOP)とIOPsに基づき水塊を統計的に分類し、これらの分類結果に対する各種IOPs推定アルゴリズムの適用性を考察した。
これまで、全球を対象として様々なIOPs推定アルゴリズムが開発され、その性能が検証されてきた。しかし従来のIOPs推定アルゴリズムの開発・検証に関連した研究では、主に外洋域を対象としており、沿岸域や湖沼といった高濃度水域に対するアルゴリズムの適用性に関する知見が不足している。一般的にIOPs推定アルゴリズムでは、IOPsのスペクトル形状を経験的に仮定するため、光学特性が複雑な沿岸域や湖沼ではその適用性に限界があると考えられ、対象の水塊に適したIOPs推定手法の分類と選択が重要と考えられる。
そこで本研究では、幅広い光学特性を網羅した全球データセット(Valente et al., 2019)と高濁度な光学特性を持つ日本沿岸データセットを使用して、手法の異なる複数のIOPs推定アルゴリズムの性能を検証した。また、見かけの光学特性(AOP)とIOPsに基づき水塊を統計的に分類し、これらの分類結果に対する各種IOPs推定アルゴリズムの適用性を考察した。