[A-HW24] 流域圏生態系における物質輸送と循環：源流から沿岸海域まで

[AHW24-07] 高CO₂時代に対応したサンゴ礁保全に資するローカルな環境負荷の閾値設定に向けた研究

★招待講演

*井口 亮^1,7、鈴木 淳^1,7、飯島 真理子¹、安元 純²、中村 崇³、酒井 一彦⁴、安元 剛⁵、水澤 奈々美⁵、熊谷 直喜⁶ (1.産業技術総合研究所 地質調査総合センター、2.琉球大学農学部、3.琉球大学理学部、4.琉球大学熱帯生物圏研究センター、5.北里大学海洋生命科学部、6.国立環境研究所気候変動適応センター、7.産業技術総合研究所 環境調和型産業技術研究ラボ)

キーワード：サンゴ礁、栄養塩、サンゴ石灰化、メタゲノム

我々は現在、琉球列島のサンゴ礁域をフィールドに、島嶼特有の水循環と栄養塩負荷の実態把握、また、陸域起源の負荷（栄養塩等）を考慮した複合ストレスによるサンゴへの影響評価を行う実験をベースに、サンゴの健全な生育を保証する環境要因の閾値を明らかにすることを目的として研究を進めている。本講演では、我々がこれまで明らかにしてきた、蓄積型栄養塩に着目したサンゴ礁域での栄養塩負荷の実態、蓄積型栄養塩がサンゴ石灰化等に及ぼす影響評価、メタゲノム解析によるバクテリア負荷等の詳細について概説し、今後の研究の方向性について述べる。