日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW26] 同位体水文学2022

2022年5月25日(水) 10:45 〜 12:15 105 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:安原 正也(立正大学地球環境科学部)、コンビーナ:大沢 信二(京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設(別府))、浅井 和由(株式会社 地球科学研究所)、コンビーナ:中村 高志(山梨大学大学院・国際流域環境研究センター)、座長:安原 正也(立正大学地球環境科学部)、浅井 和由(株式会社 地球科学研究所)、中村 高志(山梨大学大学院・国際流域環境研究センター)、森川 徳敏(産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門)

10:45 〜 11:05

[AHW26-01] 人間活動が森林生態系の物質循環へ及ぼす影響
-森林域における長期降水モニタリングから分かること-

★招待講演

*伊藤 優子1 (1.国立研究開発法人 森林総合研究所)

キーワード:森林流域、長期モニタリング、物質循環

2020年初頭からCOVID-19の感染拡大対策として、世界各地で都市封鎖や行動抑制規制が実施された。この様な大規模な人間活動の抑制により、多くの国の都市域の大気質が急速に改善したことが報告された。
これまで、人間活動に伴う大気汚染物質の排出が周辺環境に与える影響を明らかにするため、関東地方および日本海側の積雪地域において森林流域の物質動態モニタリングを行ってきた。本発表では、首都圏の人間活動による大気汚染物質、および経済活動の発展が著しいアジア地域からの越境大気汚染物質が森林生態系の物質循環に与える影響について、森林域での長期降水モニタリングから得られた結果について紹介する。