[E-11-05] 地球温暖化の加速と減速の要因分析
1990年代末から2010年代初頭にかけて地球温暖化が停滞した。「ハイエイタス」と呼ばれるこの事例に代表されるように、地球温暖化は十年規模で加速と減速を繰り返しながら、階段状に進んできた。エアロゾル等の温室効果ガス以外の強制因子に加え、内部変動の寄与が考えられるが、どの要因がどれかだけ寄与したかを定量化することは容易ではない。本講演では、この温暖化加減速の要因分析と、その気候変化研究における意義をレビューする。