日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-01] 総合的防災教育

2022年5月29日(日) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (22) (Ch.22)

コンビーナ:林 信太郎(秋田大学大学院教育学研究科)、コンビーナ:中井 仁(小淵沢総合研究施設)、小森 次郎(帝京平成大学)、コンビーナ:久利 美和(気象庁)、座長:林 信太郎(秋田大学大学院教育学研究科)、小森 次郎(帝京平成大学)

11:00 〜 13:00

[G01-P05] 火山災害の継承 - 企画展「安達太良火山」が地域に貢献 ー

*佐藤 公1、佐藤 公2 (1.磐梯山噴火記念館、2.磐梯山ジオパーク協議会)

キーワード:過去の火山災害、犠牲者と災害の継承、災害を伝える方法、研究者と学芸員の連携、火山博物館の役割

2020年に安達太良山の噴火から120年を記念して、大学教授や火山の専門の研究者の協力のもと、企画展「安達太良火山」を開催しました。
地元の猪苗代町や二本松市の人々で、この火山が1900年に噴火したことを知っている人は多くありません。
その理由として、この噴火による100人近い犠牲者の中には地元の人が少なく、その火山災害を継承してこなかったからです。
幸いにも、この企画展には多くの地元の方が関心をよせ、120年前の噴火を学んでいただきました。
この企画展がきっかけとなり、地元の小学校での出前授業や、大人向けの講座の要請が入り、少しずつ地域で安達太良火山の理解が進んできています。
 火山博物館の役割として、この安達太良山のように忘れられている地元の過去の火山災害を継承していくことは、とても重要であると考えています。
安達太良山の噴火の7年前に吾妻山が噴火をしました。そして、来年2023年はその噴火から130年になります。
その節目の年に、当博物館は企画展「吾妻火山」を開催します。