日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2022年5月22日(日) 15:30 〜 17:00 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、コンビーナ:丹羽 淑博(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)

15:45 〜 16:00

[G03-08] 中高生を対象とした宇宙線探究活動支援「探Q」の事例紹介

*榎本 晴日1、秋山 翔希2、遠藤 心汰朗2、喜多 亮介2、河野 理夏子2、齋藤 隆太2、佐々木 真奈香2、帆足 莉子2、中川 鈴彩2能勢 千鶴2、丸田 京華2、安部 央人2、大澤 真優乃4、高梨 美佳5、田中 香津生3 (1.東京工業大学、2.東北大学、3.ポールシュラー研究所、4.早稲田大学、5.電気通信大学)

キーワード:宇宙線、太陽、中高生、アウトリーチ活動

中高生の科学探究活動は広く行われるようになったが、宇宙線に関する探究活動はほとんど事例がない。これは宇宙線の検出には高度な素粒子検出器が必要で、中学・高校では手に入れて運用することが困難であることが原因であった。

宇宙線探究活動「探Q」[1] では、中高生が宇宙線の探究を気軽に行うことで宇宙への好奇心を高めることを願い、2019 年より活動をスタートした。比較的簡単に扱うことの出来る安価な宇宙線検出器を開発・配布し、更に研究者と大学生が中高生の探究活動のサポートを行うことで、学会のジュニアセッション等で発表を行うまでの成果を得ることを可能にしている。今回のJpGUにおいても、複数の高校が高校生セッションにて宇宙線に関する研究発表を行う予定だ。

covid-19 の感染症拡大で中高生の課外活動が制限される中であっても、探Qではオンラインツールを活用したサポートを行なってきたことで、むしろ活動を全国展開することに成功した。現在は30 校、100 名以上の中高生がチーム・個人・部活動の各々の単位で、様々なテーマを掲げて探究活動を行なっている。海外との共同研究も行なっている高校も存在する。この講演では中高生主体のオンライン共同研究の構築について、いくつかの事例を交えて紹介する。

[1]https://accel-kitchen.com/tanq/