日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG29] 圏外環境における閉鎖生態系と生物システムおよびその応用

2022年5月22日(日) 09:00 〜 10:30 201A (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:篠原 正典(帝京科学大学)、コンビーナ:加藤 浩(三重大学 地域イノベーション推進機構 先端科学研究支援センター 植物機能ゲノミクス部門)、木村 駿太(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 / 宇宙探査イノベーションハブ(併任))、コンビーナ:オン 碧(筑波大学)、座長:加藤 浩(三重大学 地域イノベーション推進機構 先端科学研究支援センター 植物機能ゲノミクス部門)、オン 碧(筑波大学)、横谷 香織(筑波大学生命環境系)

09:05 〜 09:20

[HCG29-01] 有機的農耕技術と圏外宇宙農業

*横谷 香織1新井 真由美2 (1.筑波大学生命環境系、2.特定非営利活動法人日本火星協会)

キーワード:有機的農業、地球圏外農業

有機的農業は、化学肥料や除草剤を使わないで、その場の自然な環境を最大限利用して農耕を行う。基本的には、土壌があっての農業技術である。日本における水耕栽培の歴史は、戦後導入されたという経緯がある。一方で、植物工場技術は、除草剤を用いることなく、また天候に左右されることのなく農作物を、無菌的に生産することが可能である。地球上の過酷な環境にも適応できる可能性もあると期待できる。人類の将来の圏外居住における作物生産にも対応できる可能性も備えている。しかし、月や火星など、現地のレゴリスの利用については、深く考えられていない。
 本発表は、日本の有機的農業技術と圏外の環境の場における農業を想定した共通点や、問題洗い出し、および技術の活用について議論する。