日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG29] 圏外環境における閉鎖生態系と生物システムおよびその応用

2022年5月30日(月) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (16) (Ch.16)

コンビーナ:篠原 正典(帝京科学大学)、コンビーナ:加藤 浩(三重大学 地域イノベーション推進機構 先端科学研究支援センター 植物機能ゲノミクス部門)、木村 駿太(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 / 宇宙探査イノベーションハブ(併任))、コンビーナ:オン 碧(筑波大学)、座長:篠原 正典(帝京科学大学)、木村 駿太(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 / 宇宙探査イノベーションハブ(併任))、横谷 香織(筑波大学生命環境系)

11:00 〜 13:00

[HCG29-P01] 食品栄養・調理科学に基づく過酷環境調理カルタ

*木村 靖子1新井 真由美2オン 碧3横谷 香織3 (1.十文字学園女子大学人間生活学部健康栄養学科、2.特別非営利活動法人日本火星協会、3. 筑波大学)

キーワード:カルタ、調理、藍藻、食文化

これまでに、火星環境を想定した食材のひとつとしての初期導入候補生物としても注目される藍藻を紹介してきた。藍藻の宇宙利用における可能性は、多岐にわたる。本発表は、藍藻を中心に、宇宙における食品の栄養や調理を、過酷環境で調理することを想定し、過酷環境調理カルタの作成を試みたので、紹介する。カルタは、日本文化の中でも古くから知られた文化的遊具のひとつであるが、最近、新井らが示しているカルタ利用の方法は、科学と文化を密に融合できる画期的なツールのひとつとしても注目出来る。調理も、食文化という言葉があるように、文化とも密接な関係を持つ。科学的な理解は、文化とは相反するようにも捉えられるが、カルタの文化を通じて、科学と文化を繋げることも可能であると新井らは主張している。本発表は、木村が専門とする、調理を中心としたカルタを、これまで科学的・実験的に証明されてきた事項を精査し、その結果を導入し作成に取り組んだ過程と成果を示したい。個々の科学や文化の波及効果も期待できる。