日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS09] 人間環境と災害リスク

2022年5月22日(日) 09:00 〜 10:30 203 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:佐藤 浩(日本大学文理学部)、コンビーナ:中埜 貴元(国土交通省国土地理院)、座長:中埜 貴元(国土交通省国土地理院)

09:15 〜 09:30

[HDS09-02] 象ヶ鼻断層におけるALOS-2データを用いた2.5次元解析による2016年熊本地震の地表変動の検出

*佐藤 浩1中埜 貴元2 (1.日本大学文理学部、2.国土地理院)

キーワード:SAR、断層、熊本地震

阿蘇カルデラ北端の象ヶ鼻断層では,2016年熊本地震によって地殻変動性の地表変動が生じたことが中埜ほか(2018)で報告されている。本研究では,地震前後の2016年に計測されたALOS-2データ(Ascending: Path130 Frame650, 2/25, 6/16, 10/20計測; Descending: Path23 Frame2950, 3/7, 4/18計測)を使い2.5次元解析(Fujiwara et al., 2000)を行った。その結果,象ヶ鼻断層では北落ち,右横ずれの変位が得られ,中埜ほか(2018)の報告と整合していることが分った。

謝辞: 本研究の実施に当たっては,JSPS 科研費 20K01141(研究代表者:宇根 寛)の経費の一部を利用した。利用した ALOS-2 データは宇宙航空研究開発機構(JAXA)土砂 WG と東京大学地震研究所共同研究の枠組で JAXA から提供されたものである。