日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI30] Open Science with FAIR Science Data Sharing and Management and e-Infrastructures

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (34) (Ch.34)

コンビーナ:村山 泰啓(情報通信研究機構 NICTナレッジハブ)、コンビーナ:Cecconi Baptiste(LESIA, Observatoire de Paris, CNRS, PSL Research University)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)、コンビーナ:Stall Shelley(American Geophysical Union)、座長:村山 泰啓(情報通信研究機構 NICTナレッジハブ)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)

11:00 〜 13:00

[MGI30-P03] 研究データ利活用協議会(RDUF)の活動紹介:研究データに関わるオープンサイエンス、データ問題のコミュニティ議論へむけて

*村山 泰啓1、青木 学聡2、南山 泰之3、研究データ利活用協議会 事務局 グループ4 (1.情報通信研究機構、2.名古屋大学情報戦略室、3.国立情報学研究所、4.科学技術振興機構)

キーワード:オープンサイエンス、研究データ管理、FAIRデータ原則

2013年のG8科学大臣会合を契機として、政策、学術界、学協会、産業界など多様な場面でオープンサイエンスや研究データの整備・共有は国際的に大きなトピックとなってきた。とくに近年、学術研究の現場では商業出版者のジャーナルポリシーが変化し、論文中で使用したデータセットをFAIR原則に則ってアクセス可能(Accessible)にすることが査読開始前の条件になるケースが見られる。こういった研究環境の変化は、研究データの整備・共有を組織的に行う環境や準備の整わない業界で大きな課題となっている。このような課題を議論する場として、G8やOECD、AGU等でもとりあげられている国際フォーラム Research Data Alliance(RDA)が、国際的なデータ流通のデファクトを合意する国際的な場として活発化している。RDAでは研究データの相互運用性(Interoperability)や識別子、相互利用などをテーマに議論が展開されており、こうした活動を国内でも議論する重要性は高い。このような認識のもと、データへのDOI付与を検討するプロジェクトから発展して、研究データ利活用協議会(RDUF)が設立された。会員はオンラインで無料入会可能であり、とくに資格を維持するための義務はないため、自発的なコミュニティ活動、情報交換の場として機能している。ぜひ多くの方に興味を持っていただき参加いただければ幸いである。