日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI33] 計算科学が拓く宇宙の構造形成・進化から惑星表層環境変動まで

2022年5月23日(月) 09:00 〜 10:30 展示場特設会場 (1) (幕張メッセ国際展示場)

コンビーナ:林 祥介(神戸大学・大学院理学研究科 惑星学専攻/惑星科学研究センター(CPS))、コンビーナ:牧野 淳一郎(国立大学法人神戸大学)、草野 完也(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、コンビーナ:小久保 英一郎(自然科学研究機構国立天文台科学研究部)、座長:小久保 英一郎(自然科学研究機構国立天文台科学研究部)

10:00 〜 10:15

[MGI33-05] 非内挿セミラグランジュ法の改良

*岡崎 康平1榎本 剛1 (1.京都大学)

キーワード:セミラグランジュ法、トレーサー移流、球面

セミ・ラグランジュ法は、CFL条件の制約を受けないため、オイラー法に比べてタイムステップを数倍に伸ばすことができる。セミ・ラグランジュ法では内挿を行うのが一般的だが、Ritchie (1987)では内挿を用いない非内挿法が提案された。本研究では改良した非内挿を提案し、球面上のトレーサ移流に対する複数のテストケースで精度を評価した。改良された非内挿法移流スキームはRitchie (1987)の非内挿法よりも精度が高い。また、既存の内挿法と比較して少ない格子点情報で高精度の計算が可能であり、疑似的に質量が保存されている。