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[MGI33-10] 原始地球の自転が巨大衝突の数値計算に与える影響
キーワード:地球、月
巨大衝突は、2つの天体同士の衝突の事であり、月の起源として提唱された。これまでこの現象が実際に月形成が可能であるかを調べるために、種々の数値計算がSmoothed Particle Hydrodynamics(SPH)法と呼ばれる手法を用いて行われてきた。その結果、この現象は月形成が可能であると結論付けられた。しかしながら、過去の先行研究の多くが、原始惑星の自転を無視して来た。惑星形成の過程において、自転は自然に獲得し、近年では非常に早い、break up近くまで回転する可能性も示唆されている。そこで、本研究では、この自転する原始惑星に巨大衝突が起きた際の数値計算の結果がどのようになるかを調べた。数値計算スキームとしては、改良されたSPH法であるDensity Independent SPHを用い、状態方程式としてはM-ANEOSを用いた。また、計算機として、スーパーコンピュータ富岳を用い、パラメータのサーベイを行う事を試みた。本講演では、これらの結果に関して、報告する。