日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI35] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2022年5月22日(日) 10:45 〜 12:15 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、コンビーナ:野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門)、コンビーナ:深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)、座長:深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)

10:45 〜 11:00

[MGI35-07] CODATAにおける災害リスク軽減のためのデータ活用への取り組み

★招待講演

*芦野 俊宏1 (1.学校法人 東洋大学)

キーワード:CODATA、仙台防災枠組み、データサイエンス

国際学術連合(ISC: International Science Council)のデータ委員会(CODATA: Committee of DATA)では、2012年にLinked Open Data for Global Disaster Risk Research (LODGD) Task Groupの設置が承認され、災害リスクの管理・軽減のためのデータ活用について国際ワークショップなどの活動を行い、随時ホワイトペーパー、ニュースレターなどを公開してきた。2021年からはFAIR Data for Disaster Risk Research (FAIR-DDR)として活動が継続されている。

災害リスクや気候変動への対応には学際的なデータの統合が必要となる。現在、大量のデータが存在しているが、地理的に分散し、様々な主体が所有し、標準化や相互運用性・アクセス性に欠けており、研究、評価、政策決定に活用することが困難である。災害と気候のリスク管理のためにはFAIR(Findable Accessible Interoperable Reusable)原則に従ってデータが公開され、より簡単かつ迅速に発見、アクセスが可能で社会へのポジティブなインパクトを創出できる仕組みが必要である。本講演では、CODATAタスクグループにおける災害リスク軽減のためのデータ活用に向けての国際グッドプラクティスの文書化、リスク評価の標準化などの取り組みについて紹介する。