11:00 〜 13:00
[MIS23-P01] 桜島噴煙モニタリングプラットフォームの構築に向けた連携
★招待講演
キーワード:桜島火山、リモートセンシング、気象レーダ、降灰、噴煙柱
本論文は,桜島噴煙のモニタリングプラットフォームの構築に向けて,大学,研究機関,公共団体,民間企業間の連携を提案する.桜島では,これまで様々な大学や研究機関がそれぞれの目的に沿った観測機器により噴煙のモニタリングが行われてきた.例えば,XバンドMPレーダによる噴煙柱観測(京都大学防災研究所,気象庁気象研究所,国土交通省),Kaバンドドップラーレーダによる噴煙柱の観測(防災科学技術研究所),Xバンド船舶レーダによる噴煙柱観測(鹿児島大学・光電製作所,北海道大学,FRSコーポレーション,高知大学),Kuバンドドップラーレ―ダによる降灰観測(鹿児島大学・大阪大学),ライダーによる噴煙の観測(京都大学防災研究所),ドローンによる噴石や気象場の鉛直プロファイルの観測(京都大学防災研究所,日本気象協会),高速度カメラ撮影による噴石の観測(山形大学),高感度カメラによる噴煙監視(気象庁,国土交通省),光学式ディスドロメータによる降灰粒子の観測(京都大学防災研究所,気象庁気象研究所),地上の降灰堆積物のサンプリング(国土交通省,鹿児島県,鹿児島市)などがある.これらの観測は基本的にはそれぞれ独立して計画され実行される.もしこれらの観測が,計画段階から実行段階まで,連携を図ることができれば噴煙モニタリングの研究がより効果的に進められると考えられる.本研究ではそれぞれの観測計画や得られた知見を共有するための仕組みとして,プラットフォームの概念を提案する.発表では,プラットフォームの定義,範囲,具体的な構築と運用について議論したい.