11:00 〜 13:00
[MIS23-P03] 二重偏波気象レーダーで観測した2021年阿蘇山噴火
キーワード:二重偏波気象レーダー、火山噴煙、 リモートセンシング
2021年10月14日と20日に、阿蘇山で爆発的噴火が発生した。阿蘇山は2016年に噴煙高度が海抜約12km(火口縁上約10.5km)に達する爆発的噴火をしている(例えば、Sato et al.(2018))。その後、2019年から2020年にかけて活動が活発となったが、この時の噴煙高度は最高でも火口縁上2kmであった。
10月14日と20日の噴火は共に気象庁一般気象レーダー(福岡)やXRAINなどの現業気象レーダーで観測された。レーダー解析の結果、今回発生した主な2噴火の噴煙高度は共に海抜5km(火口縁上3.5km)程度で、2016年の噴火よりは低いが、2019-2020年の噴火よりは高かった。
福岡レーダーは2021年に二重偏波化されたばかりで、今回が更新後初めて捉えた阿蘇山噴火となった。10月14日の噴火の偏波間相関係数(ρhv)は高く、水物質を多く含む噴煙のように見られた。対照的に、10月20日の噴火のρhvは前の噴火と比べて低く、こちらの事例の方が火砕物の混合度合いが大きかったことが示唆される。
参考文献:
Sato, E., Fukui, K., and Shimbori, T. (2018) Aso volcano eruption on October 8, 2016, observed by weather radars. Earth Planets Space, 70, 105.
https://doi.org/10.1186/s40623-018-0879-4
10月14日と20日の噴火は共に気象庁一般気象レーダー(福岡)やXRAINなどの現業気象レーダーで観測された。レーダー解析の結果、今回発生した主な2噴火の噴煙高度は共に海抜5km(火口縁上3.5km)程度で、2016年の噴火よりは低いが、2019-2020年の噴火よりは高かった。
福岡レーダーは2021年に二重偏波化されたばかりで、今回が更新後初めて捉えた阿蘇山噴火となった。10月14日の噴火の偏波間相関係数(ρhv)は高く、水物質を多く含む噴煙のように見られた。対照的に、10月20日の噴火のρhvは前の噴火と比べて低く、こちらの事例の方が火砕物の混合度合いが大きかったことが示唆される。
参考文献:
Sato, E., Fukui, K., and Shimbori, T. (2018) Aso volcano eruption on October 8, 2016, observed by weather radars. Earth Planets Space, 70, 105.
https://doi.org/10.1186/s40623-018-0879-4