日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS24] 冷湧水・泥火山・熱水の生物地球科学

2022年5月24日(火) 10:45 〜 12:15 304 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:宮嶋 佑典(産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 地圏微生物研究グループ)、コンビーナ:井尻 暁(神戸大学)、土岐 知弘(琉球大学理学部)、コンビーナ:ジェンキンズ ロバート(金沢大学理工研究域地球社会基盤学系)、座長:宮嶋 佑典(産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 地圏微生物研究グループ)、ジェンキンズ ロバート(金沢大学理工研究域地球社会基盤学系)

12:00 〜 12:15

[MIS24-06] 海底下からの流体噴出はプランクトン群集に影響を与えるか? 熱水噴出域の例

*渡部 裕美1、山本 志乃1、Mehul Sangekar1細野 隆史1、Lindsay Dhugal1 (1.海洋研究開発機構)

キーワード:化学合成生物群集、画像解析

熱水噴出域や泥火山などの海底下からの流体噴出は、海洋中の生物群集の分布に大きな影響を与える。底生性の生物群集に関しては多数の海底モザイク画像の解析などから、流体噴出と周辺環境の変化、そして生物群集の分布の関連が明らかにされているが、水塊中に浮遊するプランクトン群集に関する研究は限られている。
本発表では熱水噴出域が分布するカルデラ内外など様々な海域にてプランクトン群集調査を行った概要とその結果について報告する。プランクトン群集調査は熱水噴出域が多数分布する南西諸島海域にて実施した。流体噴出がプランクトン群集に与える影響を検討するため、熱水噴出が確認されているカルデラの内側と外側で環境およびプランクトン群集調査を行い、結果を比較した。また、プランクトン群集調査には、鉛直多段開閉式ネットによるサンプリングのほか、ビジュアルプランクトンレコーダーなど現場で生物の画像を取得する複数の観測機器を用いた。ネット調査によって採集されたプランクトンについては船上で固定したものを陸上実験室にて画像取得し、データ取得手法間でプランクトン群集組成を比較した。発表では詳細について報告する。