日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS26] ガスハイドレートと地球環境・資源科学

2022年5月26日(木) 15:30 〜 17:00 203 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:戸丸 仁(千葉大学理学部地球科学科)、コンビーナ:八久保 晶弘(北見工業大学)、後藤 秀作(産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門)、座長:後藤 秀作(産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門)、八久保 晶弘(北見工業大学)

15:30 〜 15:45

[MIS26-05] 日本海東縁酒田沖ガスハイドレート胚胎域における生物源堆積構造

*清家 弘治1,2太田 雄貴3、池内 絵里1鈴村 昌弘3、吉岡 秀佳1鈴木 淳1 (1.産業技術総合研究所・地質調査総合センター、2.東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻、3.産業技術総合研究所・環境創生研究部門)

キーワード:巣穴、ベントス、海底堆積物、X線CTスキャン

海底に生息するベントスは海底を攪拌し海底の微細な層理構造を破壊することで,海底堆積物の生物地球化学組成に大きな影響を与えている.このことから,ベントスは海底生態系において生態学的に重要な役割を担っている.ベントスの海底下での活動についての知見は,海底生態系をより正確に理解するために,さらには海底資源開発などによる人為的な影響を評価するために欠かせない.巣穴などの生物源堆積構造を解析することで,海底下に生息するベントスの生態学的知見を得ることができる.今回我々は日本海東部酒田沖海域のガスハイドレート胚胎域において,海底の生物源堆積構造を観察することを目的として,堆積物コアを採取した.得られたコアをX線CTスキャンし,その3次元的な内部構造を詳細に観察した.今回の発表では我々が進めている研究プロジェクトの予察的な内容を紹介する.特に,本ガスハイドレート胚胎域において,環境間で生物源堆積構造がどのように異なっているかを紹介する.本研究は経済産業省のガスハイドレート開発促進事業の一部として実施した.