日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS27] 大気電気学:気候変動に関連した大気電気現象

2022年6月2日(木) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (36) (Ch.36)

コンビーナ:芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、コンビーナ:長門 研吉(高知工業高等専門学校)、座長:芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、長門 研吉(高知工業高等専門学校)

11:00 〜 13:00

[MIS27-P01] LF帯雷放電標定装置と二重偏波フェーズドアレイ気象レーダを用いた積乱雲の発達過程の観測

*菊池 博史1及川 夏依1芳原 容英1中村 佳敬2、吉川 栄一5森本 健志3牛尾 知雄4 (1.電気通信大学、2.神戸高専、3.近畿大学、4.大阪大学、5.JAXA)

キーワード:積乱雲、雷、レーダ

近年,台風やゲリラ豪雨のようなシビア現象による気象災害が日本各地で発生している.一般には,シビア現象は局地的かつ短時間で発達する積乱雲が原因とされている.本研究グループでは,二重偏波レーダの機能を搭載したXバンドフェーズドアレイ気象レーダ(以下,MP-PAWR)を開発し,3次元的な気象変化を捉えることが可能となった.一方で,ライトニングジャンプと呼ばれる雷放電情報がシビア現象の予測に有用であることが示されている.またレーダデータと雷放電の同時観測から発雷条件について議論もされているが,積乱雲の発達過程及び雷放電の発生機構と深く関連していることから,これらを包括的に観測及び考察することがシビア現象の予測につながると考えられる.
そこで,本研究では,2020年8月に関東圏3次元雷観測ネットワークを構築し,雷放電データと二重偏波フェーズドアレイ気象レーダの同時観測から雷放電及び積乱雲の発達過程の関連性ついて検討する.