日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-SD 宇宙開発・地球観測

[M-SD42] 将来の衛星地球観測

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (36) (Ch.36)

コンビーナ:本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、コンビーナ:高薮 縁(東京大学 大気海洋研究所)、コンビーナ:Sobue Shinichi(Japan Aerospace Exploration Agency)、コンビーナ:小原 慧一(宇宙航空研究開発機構)、座長:高橋 暢宏(名古屋大学 宇宙地球環境研究所)

11:00 〜 13:00

[MSD42-P07] 高層大気の化学・力学場の動態把握のためのFTS衛星観測ミッション

*江口 菜穂1、Walker Kaley2齋藤 尚子3吉田 幸生4芳村 圭5、取出 欣也5藤原 正智6河谷 芳雄7山下 陽介4、Nassar Ray8、Jones Dylan2、Plummer David8、Strong Kimberly2 (1.九州大学、2.University of Toronto、3.千葉大学、4.国立環境研究所、5.東京大学、6.北海道大学、7.海洋研究開発機構、8.Environment and Climate Change Canada)

キーワード:フーリエ変換分光器、高層大気、大気微量気体成分

成層圏のオゾン層破壊や人為起源温室効果ガスの大気中濃度の増加による対流圏の温暖化および成層圏の寒冷化は現在進行形の気候変動現象である。現在の気候の理解および将来の気候変動の予測には、全球規模での大気微量成分、雲の継続的な観測が必要不可欠である。
本ミッションではFTS (Fourier-Transform Spectrometer) を用いて、近赤外から熱赤外域の波長(4~14 μm、分解能 0.02cm-1)の太陽掩蔽観測を実施する。本手法により中部対流圏から下部熱圏 (8~100 km) における多種類の大気微量成分 (同位体含む) と氷雲の高鉛直分解能 (1.5 km~ ) の観測が可能である。
本ミッションによって、成層圏内の化学過程の精緻化や新しい機構の解明、また対流圏上層の水蒸気、HDOの情報により数値モデルによる予報精度の向上が期待される。さらに成層圏の化学過程を詳細に再現することにより、成層圏の力学場の再現性の向上、それによる中層大気の大気変動が対流圏に与える力学的効果がより現実的に再現が可能となり、気候変動予測の精度向上を介して、社会生活や政策への貢献が期待される。